Relentless Night 日記 Day1

プレザント・バレーへ移動

 The Long DarkのRelentless Night Modの日記、第2回だがDay1である。前回は「シンリンオオカミの山」の山小屋で一晩を明かしたところであったが、この山小屋に長期間滞在することはできない。開始した直後のプレイヤーは生きていくのに不可欠ないくつかのものを持っておらず、その最たるものは服である。

f:id:T_Vader:20210305230437j:plain

こんな服装で雪山で生きていくことはできるはずがない。

 山小屋に最低限の帽子とスキー用ジャケットがあったが、プレイヤーが着ているもののほとんどはゲーム開始時に身に着けていたもので、防寒性能はほとんど皆無と言っていい。そして、食料はウサギに石をぶつければ手に入るとしても、衣服はほとんどがこの山小屋のような人工物の中にしか落ちていないので、建造物を求めて山小屋から離れるしかないのである。そして、「シンリンオオカミの山」にはーこれがこのマップが高難度マップとされる最大の理由なのであるがーこの山小屋以外に人工のの建造物は全く存在しない。したがって、「プレザント・バレー」への移動は「シンリンオオカミの山」からスタートしたプレイヤーにとってほとんど必須なのである*1

 食料が限られていることから、この山小屋にこれ以上いる必要はない。幸い空も晴れているし、一刻も早く山小屋を発って「プレザント・バレー」への移動を目指そう。そう考えたのだが、結果的にこれは大きな失敗であった。上の服装を見ればわかる通り、私はまだ手袋を持っていない。しかも、昨夜長い時間冷気に晒されたため手に「凍傷のリスク」が発生していたのだが、これを完全に失念していた。

 なお、「プレザント・バレー」の地図はこちら

f:id:T_Vader:20210305231832j:plain

凍傷は、プレイヤーが負うことがある問題の中でも最も重大なものの1つである。

 「シンリンオオカミの山」を出て、「プレザント・バレー」に入った直後、手はとうとう冷気に耐え切れず凍傷を発症してしまった。凍傷は「体調最大値10%減」という症状であり、他のさまざまな問題と異なり治療する手段が一切ない。つまり、私はこのゲーム中今後ずっとHPが10%減った状態でプレイし続けなければならないのである。

 こうして、片手と引き換えに「プレザント・バレー」に移動してきたわけだが、ここまでの移動、特に「プレザント・バレー」に入った直後に行ったロープクライミングによって「疲労」のステータスがゼロ近くになってしまった。「ダークウォーカー」のバッジ実績を使用していることから疲労の蓄積するペースが速くなっているのもあるだろう。しかし、今私が睡眠をとることができるのはベッドがある場所だけである。将来どこかで寝袋を見つければ(屋外で眠ることの危険性を度外視すれば)どこでも眠ることができるが、今はとにかくベッドのある場所へ移動しなければならない。

 幸いなことに、「プレザント・バレー」の「シンリンオオカミの山」への接続ポイント近くには放棄された貯蔵庫*2があり、そのベッドで眠ることができる。ここで都合4時間ほど睡眠をとり、とりあえず「疲労」を許容可能なレベルまで回復した。再出発である。

猛吹雪との遭遇

 しかし、山の天気は変わりやすいと言うが、「プレザント・バレー」の天候は極めて荒々しい。比較的温和な晴天の4時間を睡眠で費やしてしまったため、再出発したときには既に天候の悪化する兆候が見えてきていた。そして、いくらもいかないうちに降り始めていた雪は吹雪に代わり、吹雪は猛吹雪へと変わった。

f:id:T_Vader:20210305234609j:plain

こうなってしまうとほとんど何も見えない。

 手に持っていたたいまつは一瞬で吹き消され、気温も(これまでですら低かったのに)劇的に低下する。こうなった時に生死を分けるのは地形に対する理解であろう。私は「プレザント・バレー」のこの場所近くに洞窟があることを把握しており、直ちにそこへ向かった。「焦げた山の背の洞窟」と名付けられたその洞窟に潜り込めば、少なくとも風はしのげるし温度についても若干のボーナスがある。マイナス24度まで下がっていた気温もマイナス16度まで回復、何より風に邪魔されない洞窟の中であれば簡単にたき火が起こせる。

 洞窟の中でたき火を起こして嵐が去るのを待つ。この「焦げた山の背の洞窟」のいいところは、洞窟の中に簡易的なベッドが置かれていることである。これで「疲労」のステータスを浪費することなく時間を飛ばせるのは大きい。こうして、とりあえず吹雪をしのいでいたが、その間に日が落ちてしまった。

 夜になるのを待っていたかのように吹雪はやんだ。ところで、この「焦げた山の背の洞窟」が「焦げて」いるのには理由がある。この場所の近くには中型の航空機が墜落しており、その際の火災で当たりの木々が焼けているのだ。上の吹雪の画像でも航空機のパーツが散らばっていることが分かるだろう。航空機自体には用はないが、その周りに散らばっている乗客の荷物であっただろうスーツケースには有用なものが入っていることがあり、特に衣類が手に入ることが多い。

f:id:T_Vader:20210306122815j:plain

最低限とは言え、手袋が手に入ったのは大きい。

 そこで、スーツケースを漁りまわってかなりの数の衣類を手に入れることに成功した。特に、これまで持っていなかった手袋を手に入れることができたのは大きく、これでとりあえず手は保護されているため凍傷のリスクとはオサラバすることができる。保温はまだ8度程度で、長期間生存するのにはまだまだ不十分ではあるが、それでもこれまでのほとんど裸と変わらないような格好と比べれば大進歩である。

 手に入った服を身に着け、余分になってしまった衣類(3個目以降の帽子など)は引き裂いて布を回収しておく(これは、手持ちの衣類を修理するのに活用できる)。そうこうしている間に夜明けとなり、「焦げた山の背の洞窟」を離れて「プレザント・バレー」の中心部へ向かう旅を再開する。目指すはこのマップで最大の建造物であるプレザント・バレー農場である。

*1:なお、「灰の谷」への移動も考えられなくもないのかもしれないが、私は最新のアップデート前のイメージで語っている。

*2:この土地の人間が災害に備えて物資を備蓄していた地下倉庫が放棄されたものらしい